・ゲーム会社の大手に行きたいけど、そもそも大手と中小の違いは何?
・中小は単なる大手の下位互換なの?
・大手にいるのにわざわざ中小に好んで転職するのはなぜ?
最初に、
「ゲーム会社は大手が絶対良いとは限りません」
その理由を様々な観点で解説していきます。
本記事を書いている自分は
・ゲーム業界未経験
・大学を卒業してどこにも就職出来なかったニート
・毎日親の金で酒を飲んで何もしない
という状態でした。
そこから今では
・大手や中小合わせたゲーム会社5社を経験
・年間売上100億円規模タイトルのゲームディレクター
・数々の中途や新卒を採用する面接官
を経験しています。
理由をしっかりと理解していないと、
いつまで経っても自分に合わない会社を選び続けます。
ゲーム会社という普通じゃない楽しい仕事をしているのに、
仕事が全く楽しくない、苦痛で行くのが辛い。
そんな毎日を過ごすようになってしまいます。
私も、自分で決めたゲーム会社に転職したのに
毎朝1度吐いてから会社に行っていた時期がありました。
脳死で見えている部分だけで会社を判断するべきではありません。
あなたに最適な環境を見つけ、
「◯◯君がいないと回らないな」
「次の案件に◯◯君を引き抜きたいんだけどダメかな?」
とあなたが主人公になる人生に自分でしていきましょう。
失敗して痛い目を見た私ですが、今は上のような言葉を言われるようになってますから。
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大手と中小ゲーム会社の基本的な違い

▶ 社員数と会社規模の違い
大手ゲーム会社といえば、
任天堂・スクエニ・カプコン・バンナム・コナミなどが代表例です。
社員数は数百〜数千人規模で、海外展開や大型IPの開発にも力を入れています。
一方、中小企業は数十人〜数百人規模で、
スマホアプリや受託開発を主軸にするケースが多く、社内の人数も限られています。
▶ ブランド力と知名度
大手は知名度のある作品を多く手がけており、
ゲーム好きなら誰もが知るタイトルを制作できるチャンスがあります。
中小は逆に知名度が低くても、独自性の高いオリジナルゲームを出すなど、
コアなファン層を狙った展開が魅力です。
▶ 組織構造とチームの大きさ
大企業では開発チームも大規模になりがちで、
1プロジェクトに数百人が関わることもあります。
役割分担が細かく、同じ職種でも機能ごとに明確に分かれているのが特徴です。
(例)エネミー班、ダンジョン班、キャラ班など
中小では少人数での開発が主流のため、一人が複数の役割を担当するケースがほとんどです。
業務内容や担当範囲の違い

▶ 大手は分業制、専門スキルが求められる
大手ゲーム会社では、各工程が細かく分業されているのが一般的です。
たとえばスクエニの話では、ゲーム内の箱だけを作る人がいるのは有名な話です。
自分の担当分野を深掘りし、専門性を高めていく形です。
このため、明確な役割分担の中で高いクオリティが求められます。
その分、1つの作業に集中できる一方で、
他の業務に関わる機会は限られる傾向があります。
▶ 中小はマルチタスク、幅広い経験が積める
一方、中小ゲーム会社では少人数でプロジェクトを進めるため、
1人が複数の役割を担当するケースが多くなります。
プランナーがキャラのイラストラフを作成してみたり、
エンジニアが企画にも口を出したりすることも日常茶飯事です。
これは大変に思えるかもしれませんが、
若手でもプロジェクト全体を見渡す力がついたり、
自分のアイディアが反映されやすいというメリットもあります。
給料・福利厚生・労働環境の違い

▶ 大手は基本的に高待遇
大手ゲーム会社では、基本給が高めに設定されています。
年2回の賞与(ボーナス)や昇給制度も整っており、
長く勤めるほど年収が上がる仕組みです。
また、住宅手当・家族手当・退職金制度など福利厚生が手厚く、社会保険や健康診断も万全です。
加えて、有給休暇の取得率も高めで、産休育休などの制度もしっかりしています。
労働時間の管理も厳しくなっており、過労やブラック環境が問題になることは少なくなってきています。
▶ 中小は会社によってばらつきあり
中小ゲーム会社は企業によって待遇が大きく異なります。
しっかりした経営の会社であれば福利厚生も手厚く、
働きやすい環境を整えているところもあります。
年功序列ではなく、成果を上げれば若くても年収はどんどん上がるのも事実です。
一方で「残業が多い」「ボーナスがない」などの声もあります。
求人情報を見る際には「固定残業代」や「みなし残業」の有無、平均残業時間なども確認点ですね。
大体は、口コミを見たらどんな会社なのかは分かりますから
ヤバそうだなという判断は出来るはずです。
キャリアの伸ばし方と成長の違い

▶ 大手は専門性を深めるキャリア
大手ゲーム会社では、先ほど述べたように分業が進んでいるため、
自分の担当領域に集中することになります。
その分、特定のスキルを深めることができ、
「クリーチャーのモーション専門」「バトル機能専門エンジニア」といったプロフェッショナルとしての道が拓けます。
「好きなことだけやりたくて、これ以外は全くやりたくない!」
みたいな感じの人は突き抜けたスキルを形成出来る環境ですね。
▶ 中小は幅広いスキルと裁量を得られる
中小企業では若いうちから様々な業務を任されることが多く、
必然的に幅広いスキルを身につけることができます。
プロジェクトの初期企画から関われたり、意見が通りやすかったりするため、
自分のアイデアを形にしやすい環境とも言えます。
また、スピード感を持って経験を積めるため、成長の実感が得られやすいのも魅力です。
将来独立を考えている人にとっては、
経営やプロジェクト管理などのスキルを早くから磨けるのも魅力です。
「ゲーム制作で自分で色んなことを出来るようになりたい!」
みたいな感じの人は成長を感じて充実する環境ですね。
安定性とリスク、どちらを取るか?

▶ 大手は経営基盤が強く、将来的な安定性が高い
大手ゲーム会社は長年の実績や知名度があり、収益構造も安定している場合が多いです。
人気タイトルを複数持ち、海外展開や関連グッズの販売などで多角的に収益を上げているため、
景気変動の影響もそこまで受けにくい傾向があります。
また、労働組合がある会社も多く、社員の権利が守られやすいというのも安定性の面では大きなメリットです。
▶ 中小は成長企業もあれば、リスクも伴う
一方で中小企業には、急成長を遂げている会社もある一方、
売上が安定せず人材が定着しにくい企業もあります。
特に資金繰りに課題を抱えている場合、
突然のプロジェクト中止が起きることもゼロではありません。
ただし、中小の中にも「風通しが良く柔軟に働ける」、
今の時代に合った働き方を取り入れているところも多く、
企業ごとの差が激しいのが特徴です。
まとめ

▼大手
・専門性を高められる
・ヒットタイトルに関わることが出来る
・経歴として強みになる
・年収は歳を重ねれば順調に上がっていく
スペシャリスト思考
▼中小
・裁量が高く、幅広い知識が得られる
・自分の意見が反映されやすくやりがいを感じやすい
・ビジネス的側面を強く経験出来る
・若手でも実力次第で年収が上がる
ジェネラリスト思考
全て踏まえた上で、大手が絶対に良いと決められるでしょうか?
少なからず大手から、もっとやりがいが欲しいと中小に行く人はいます。
まあ、新卒の最初から大手に行ける実力があるなら
絶対行った方が良いのは確実ですけどね。
大手→中小は簡単ですが、
中小→大手は難しいので注意です
それでも、仕事は自分がどう思うかどうかが一番重要です
だって自分の人生なんですから、他人の評価なんか気にしないでください。
中小は劣るという価値観を今持っているなら、
それは他人から見た価値観なので捨ててください。
あなたがやりたい「これ!」というものがあるなら
大手も中小も関係なんてないんですから。
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