ゲーム業界での初仕事とデバッグの現実【就職後編1話】

自己紹介

ブログを見てくださりありがとうございます。
引き続き、自分がゲーム会社に就職した後の体験談を書いていきます。

入る前の体験談はこちら↓

この記事では
・ゲーム会社に就職したら最初に何をするのか
の実態を知ることができます。

本記事を書いている自分は
・ゲーム業界未経験
・大学を卒業してどこにも就職出来なかったニート
・毎日親の金で酒を飲んで何もしない
という状態でした。

そこから今では
・年間売上100億円規模タイトルのディレクター
・数々の中途や新卒を採用する面接官
・中小〜大手のゲーム会社5社経験
・大手ゲーム会社での新規ゲーム開発
を経験しています。

自分の経験から、ゲーム会社への就職完全ガイドを作りました
ゲーム業界への就職に対して、よくある疑問点を全てまとめてあります↓

初めての職場、ゲーム業界への第一歩

子供の頃からゲームが大好きだった。
学校の帰り道に友達とゲームの話をして盛り上がり、
休日は親にお願いしてゲームを買ってもらう。

そんな生活を続けてきた自分にとって、ゲーム業界で働くというのはまさに夢の職業だった。

大学を卒業し、一般企業での就職も考えたが、やはり自分の夢を追いたいと思った。
既卒になってニートにもなり、ひどく絶望もしていたが
いくつかの企業に応募を繰り返し、ようやく小さなゲーム会社に採用された。

そこで自分が配属されたのは、10人ほどの小規模なチームが運営するブラウザゲームのプロジェクトだった。

デバッグ作業の洗礼

初めてオフィスに足を踏み入れたとき、胸が高鳴った。
小さなチームだが、それぞれの机にはモニターが並び、データが表示された画面がいくつも開かれている。

初仕事はデバッグ作業だった。
先輩社員が実装したデータを仕様書に基づいて確認し、バグを洗い出す。

「右も左も分からないけど、やる気だけはある」そんな状態でのスタートだったが、全力を尽くした。

小さなバグでも見逃さないように仕様書を隅から隅まで読み込み、ゲームをプレイして問題点を探した。

しかし、現実は甘くなかった。
先輩が実装したデータには、想像以上の量のバグが存在していた。

仕様書の意図通りに動いている箇所はほとんどなく、修正を依頼しても直りきらない。さらには修正後に新たなバグが発生する始末だった。

「どうしてこんなに仕様通りにできていないんだろう?」

デバッグを繰り返すたびに疑問は深まった。
ついには5回以上もフィードバックを送ることになり、我慢が限界に達した。

自ら実装を担う決意

「すみません、全然直っていなくて……修正内容教えてもらえませんか?」

先輩に直接尋ねてみると、曖昧な返答が返ってきた。
なんで、内容教えて……?

「じゃあ、もう自分でやってみよう。」

そう決意した自分は、他の先輩に実装作業を担当させてもらえないか相談した。
特に反対されることもなく、むしろ「やってくれると助かる」と言われ、
晴れて自分が実装を引き受けることになった。

「いいんだ……」

実装作業の始まり

実装作業を始めると、初めて触れるツールやデータ形式に戸惑うことも多かった。
しかし、先輩たちに質問を重ね、少しずつスキルを習得していった。

デバッグ作業で得た知識が役立ち、どのデータがどのパラメータに影響を与えるのかを理解するのに時間はかからなかった。
自分でやるの大事。

自分でデータを修正していく中で、初めて「自分がゲームを作っている」という実感を得ることができた。
仕様書を参考にしながらも、ユーザーが楽しめるようにバグを洗い出し、ゲームの完成度を高めることに集中した。

チームとの連携

初めての実装作業では、チーム内の先輩やエンジニアとの連携が鍵だった。
特にエンジニアのサポートは心強く、分からない点を質問すると、丁寧に解説してくれた。

「ここはこういう仕組みになっているから、この値を変更すると動作が変わるよ。」

そうしたアドバイスを受けながら、少しずつスムーズに作業を進められるようになった。
やっぱ設計者に直接聞くのが確かだな。

初めての達成感

実装作業を進める中で、最初に自分が修正した機能が正常に動作した瞬間は忘れられない。
画面上でダンジョンが仕様通りに動き、バグが解消されていることを確認したとき、胸に達成感が込み上げた。

「やっとかー!」

それは、小さな一歩ではあったが、自分の手でゲームを作るという夢が現実になった瞬間でもあった。

振り返りと今後の目標

この最初の仕事を通じて、ゲーム開発の奥深さと難しさを実感した。
同時に、自分が成長できる可能性を強く感じた。

デバッグ作業から実装作業へのステップアップは、自分のスキルを磨く重要な機会となった。
本当に自分でやらないと分からないことが多すぎる。

「これで自分で実装していける。」
「ゲーム作ってるなぁ。」

そうした思いが芽生えたこの経験は、自分がゲーム業界で成長していく上での原動力となった。

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