【仕事の失敗談7選】社会人未経験からゲームプランナーになるとこうなる

ノウハウ記事

バイトも半年続かなかった私が
社会人も未経験でゲームプランナーになったらどうなるのか?

まともに仕事したことも無いし
IT系の資格もスキルも持っていない奴が、
ゴリゴリのIT系のゲーム会社に入るとどんなことが起きるのか?

そんな、私の恥ずかしい失敗談を大放出します。


他人の失敗は大体自分も同じことが起きます。
意識していないと、普通にあなたもやらかしますよ!

最後までチェックして、恥をかいたり、怒られないようにしてくださいね。
私を反面教師にしてやってください…

本記事を書いている自分は
・ゲーム業界未経験
・大学を卒業してどこにも就職出来なかったニート
・親が敷いたレールに沿った人生だったので自分が何をしたいか分からない
・毎日親の金で酒を飲んで何もしない
という状態でした。

そこから今では
・夢のままだと思っていたゲーム会社に就職
・年間売上100億円規模タイトルのゲームディレクター
・数々の中途や新卒を採用する面接官
を経験しています。

失敗内容

収録費100万強を会社の許可なしで発注

本来発注する際は、上長の許可を取り、
金額が大きい場合は稟議書というものを作って、
社長の許可を得て始めて発注という流れになります。

そこを何も分からなかった私は、
「どうせこの実装をするには必要になるから、あらかじめ取引先に言っとけー!」
という感じで取引先に先に伝えて発注してしまっていました

これに後から気づいた部長に呼び出されました。
「本当だったら始末書案件だけど、急に引き継いで誰からも教えられてないんでしょ?」
「今回は若気の至りで許してもらえると思うよ」

そうだったのか…気付かず首になるところだった…(そんなことにはならないが)

これでやっと発注の流れを体当たりで学びました

後から知ったのですが、
その部長が辞める際に私の失敗を庇ってくれていたらしくて
社長に結構怒られていたらしいです。
なんて恵まれていたんだ私は。

教訓
・発注する時はちゃんと社内の許可を取ってから
・お金が発生する仕事は慎重すぎるくらいに確認を取れ

画像は適当でいいですよ!と言い、デザイナーにブチギレられる

これは会社に入って1年経たないくらいの時でした。
私がプランナーのリーダーをやり始めた時。

とある会議の後に
「次のイベントで使う画像はどんなものを用意しますか?」
とデザイナーさんから聞かれました。

それに対して私は、適当でいいですよ!と言ってしまったのです。

これはプロのデザイナーさんにお任せしたいです、
という意味のつもりだったのですが、そんな受け取られ方をするわけもなく。

その言葉を言った瞬間にデザイナーさんに会議室に呼び出されました
(まだ2個目の紹介なのに2回呼び出されてる…)

呼び出されて怒られた内容は
「適当じゃ分かりません」
「プランナーが考えていることを伝えてくれないと、全然違うものが出来上がってしまいますよ?」
「今後一切、適当でいいと言うのは辞めてください」

はい、おっしゃる通りですね…
その当時はディレクターに笑われて、やっちまいましたと
自分からネタにされにいって誤魔化してた気がします。

この時から、プロのゲームプランナーとして自覚を持ちました

適当という完全丸投げのお任せではなく、
お任せでも、こういう場所で使いたい、こういうニュアンスを出したい
という方針だけでも絶対共有するようにしました。

みんなでモノを作り上げてるんだから、ちゃんと共有しろってことですね。

教訓
・適当でいいですよ!なんて丸投げはしない
・ちゃんと考えていることを共有する
・言葉は自分が思っている方向とは
 違う伝わり方をするから選びながら話す

ただ自分が考えた最強の敵を作ってしまう

最強の敵ならいいんじゃないの?
難しい方がやりごたえがあるんじゃない?

そう思いますよね。

これは「ただ自分が考えた最強の敵」というのが失敗でした。

そこそこ色んなゲームをやりこんできた人生だったので、
エンドコンテンツのボスを良く知っていました。

ここまではいいんですが、
そのボスを1つにまとめたような性能を作ってリリースしてしまったのです。

これの何が悪いのかと言うと、
理不尽すぎてゲーム性がありませんでした

ゲームというのは駆け引きのバランスが大事です。
色んなゲームの個々のボスは、何かのバランスを保ってリリースされています。

・ちゃんとレベルマックスでの防御力なら耐えることが出来る
・あの編成を使えば攻略出来る
・回復や復活が間に合う攻撃頻度になっている

そのゲーム内でのバランスを保っているのに、
全部組み合わせたらそりゃあグチャグチャになりますよね。

案の定、自分企画のボスは不評の嵐でした。
「やる気も起きない」
「ちゃんとテストプレイしたのか?」
「エアプ運営」

それでも自分で最強装備を使ってテストプレイはしていたので、
5人くらいの変態プレイヤーはトライアンドエラーで3ヶ月かけて倒していました。
もはや恐怖ですね。

教訓
・自分が考えた最強の敵はプレイヤーが求めているものではない
・ただ強いものを組み合わせれば良いものではない、バランスが大事

ディレクターに確認取らないでリリース

一目でやっちゃダメと分かる見出しですが、やりました。
新しいチームに入ったばかりの時です。

というのも、Slackという社内のチャットツール上では
ディレクターに向けて確認依頼を飛ばしていました。

ですが、そのディレクターは全然Slackを見てくれない人だったので
確認依頼も気付かずリリースまで進んでしまったというわけです。

本来、Slackの返信がなければ、
そのままにしないで口頭で確認を取りにいくべきです。

そこを、確認依頼は飛ばしたからOKと怠って失敗しました。

内容としては、
課金武器なのにありえないほど弱い性能でした。

ゲーム内で発見したディレクターはそれを見て
「こんなん作った奴は誰だ?!」
「俺は確認した覚えはないぞ!」

いや、お前が見逃してただけじゃーん
と思いましたが、手を挙げて謝り倒しました。
(内心お前が悪いからなと思いながら)

ディレクターの許可を得てないのには変わりありませんからね。
(内心お前が悪いからなと今でも思ってる)

教訓
・チャットで投げただけじゃあ確認を取ったとは言わない
・見てくれないならちゃんと見ろとお願いしに行くのが必要
 (コンセンサスを取る、にぎる、と言われる行為)

過去にやったバグを1度ならぬ2度やらかす

2度あることは3度ある。
3度目の正直。
なんて言えばいいのか。

1回目の失敗はまあある。
2回目をやらかすのはバカ。
そう言われました。

では、3回目はどうなんですかね…

これは今思うと、再発防止が全然出来ていなかったので
やらかして当たり前でした。

1度失敗した箇所は2度と起きないように、
仕組みで解決をするのが再発防止策としては適切です。

関数で自動で入るようにしておく、
入ってなかったらエラーを吐くようにしておく、など

ですが、当時は【気を付ける!】という謎の再発防止策を行使していました。

気を付けることが出来なかったからやらかしてるんですけどね。

自分を過信してはいけません。

教訓
・失敗したことは2度と起きないように仕組みで解決する

・精神論に頼らない

取引先に納品データ間違ってますよ!と言ったが全然間違っていない

今までのは社内で完結する話だったので
ある意味良かったのですが、
取引先に対してもやらかしてます。

ある日、取引先から納品されたものを確認していると、
要件を満たしていないデータを発見しました。

ギリギリに納品してきたのに間違ってるじゃんか!
と思い取引先に電話。

そうすると
「どのツールを使って確認していますか?」
「こちらから確認してみてください」

と言われ、そのツールを使っている社内の担当者に確認してもらったら、
これで問題ないですよーと返信が。

慌てて取引先に問題なかった旨を伝えに電話すると
「私たちは責任を持って確認した上で納品させていただいております」
「プロの集団なのでご心配には及びません」
と語気強めに言われました。

もうだいぶ遠回しにディスられてますね。
私たちの会社はプロではないってか。

当時は、体のあらゆるとこから汗が止まりませんでした。

教訓
・専門分野はちゃんとその専門の人に確認を取る

・外注に対しての確認は慎重に

希少価値のある素材を流通させまくって売上1500万損失

上司からの引き継ぎでディレクターになりたての時の話です。

そのゲームでは、希少価値の高い素材を目玉商品にした時に売上が上がる傾向がありました。
まあ当たり前の話ではあります。

そこで私は安易に、この素材を定期的に目玉として売り出そう!と考えました。

もう分かると思いますが、希少価値が高いから欲しくなるのであって、
頻繁に手に入るようになるとどんどん価値が落ちていきますよね

最初は売上もよかったのがどんどん落ちていき、
最終的に1500万ほど平均売上が下がってしまいました。

上司からは、引き継いでから売上下がりすぎじゃない?
と言われたり。

プレイヤーからも
「売り出しすぎ」
「もういらん」
と言われる始末

流通数の管理をしないとこうなり、サ終に近づいていくんですね。

教訓
・需要と供給のバランスは取らないと命取りになる

まとめ

悪い面だけではなく、大きな失敗をしたからこそ、
もうあれ以上はないなという自信がつきます

プランナーはまず先に仕様を作って、
それをどんなに否定されようが改良しながら
最後まで持っていって着地させなければいけません。

他の職種をつなぐ役割なので自信のないプランナーは、
こんなんで大丈夫か?と思われます。

その結果、出来上がるものはぐちゃぐちゃで
よく分からないものになっていたのをよく目にしてきました。

それでは誰も得しません。

なので、何度も失敗してきた中で培った
確固たる自信が仕事のデキるプランナーには必要なのです。

どんなに対策したって失敗は必ずしますから

失敗したら成長する機会が来たなという証拠です。

何かつまずいた時は私にXで「やらかしました!」とぶちまけちゃってください。
人に言うことで救われる面もありますからね。

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